伝えるということ11
そして、私は仮病を使い始めます。
最初は
便秘でちょっとお腹が痛いのを
オーバーに母に伝えてみるという方法をとりました。
「どんな風に痛いの?
ちくちく?それともズキズキ?」
うそをついている罪悪感から
今度は胸が苦しくなり涙が出そうになります。
はるちゃんで悩んでいることは
母には内緒にしていました。
自分の娘が、まさかいじめられるような
大切にされない、友達も作れない、
そんなみじめで恥ずかしい子供だと知られたくなかったのです。
何度も仮病を使うので、
母は心配して私を病院に連れていきました。
あぁ、もう終わりだ・・(T_T)
私は嘘がバレて失望される恐怖で震えていました。
犯罪者にでもなったような、
罪の意識でいっぱいでした。
ところが意外な診断結果が出ました。
自律神経失調症と診断されたのです。
わたし、病気だったの・・??
とりあえず、母に仮病がバレなかったことに、心からホッとして、
その日は久しぶりにぐっすりと眠れました。
つづく