伝えるということ⑤

幼稚園にはいろんな人たちがいました。

 

園長先生はちょっと怖かったです。

 

保育士さんたちは

それぞれ個性があったけど

みんな優しかった。

 

香水かお化粧品がちょっとくさいなぁと思う人もいました。

 

子供達は、大人とは違って、

何をしてくるかわからないからドキドキしました。

 

スゴーーク嫌な思い出があります。

 

それは毎日の送迎バスに乗る時のこと、

決まって私の後ろに乗る男の子がいました。

 

その子は私の髪の毛を、

毎日毎日抜くのです。

 

痛いわー!!やめて!!

 

抵抗したし、ちゃんと言ったのに、全然やめてくれません。

 

だから毎日仕方なく抜かれました。

本当に本当に嫌でした。

 

ハゲるんじゃないかって不安でしたけど、ハゲるほどは抜かないでくれました。

ほっ。

 

小さい順に並んで前習えする時、

私の前は“みどりちゃん”でした。

 

みどりちゃんはいつも可愛く長い髪を結んでもらっていたけど、

目がすごく細くて黒目が小さくて、

いつも怖い顔をしていました。

 

みどりちゃんの目が怖い。

 

そう母親につぶやいたこともあったそうです。

 

いたずらや敵意と感じられる表情をされる以外は、

刺激的でそこそこ楽しい幼稚園時代。

 

子供達はみな

大人ほど私に関心がなく、

 

関心の矢印は、

おもちゃや遊びや自分や先生、

くるくると変わります。

 

それが少し寂しさもあり、楽でもありました。

 

小学校の校区は少し異なり、

仲良くなった子もいて、楽しかったけど、

 

その幼稚園から仲良しの子たちとは離れてしまって、

小学校からまた友達づくりのスタートになりました。

 

つづく