伝えるということ⑦
なんか、嫌な事ばっかり。
楽しい事ないかなー
お風呂あがりに、
母と弟と遊ぶ時間は大好きな時間でした。
三歳下の弟は
手足の長い痩せぽっちの子猿みたいで
遊びの名人で友達作りも上手で
喜怒哀楽がはっきりした
とても可愛い男の子でした。
私は弟を見ているだけで
こんな遊びもあるのか?!
こんなこともしていいのか?!
びっくりすることだらけでした。
一緒にいる時間は
自分だけが見ていた世界とは変わって
違うものがたくさん見えて
とても楽しかったです。
弟が小学一年生に上がるころ、
私は四年生です。
朝は一緒に登校しました。
学校はといえば
もっと辛くなってきていました。
それはある女の子から私に対して
いじめが始まったからです。
“はるちゃん”と同じクラスになったことがきっかけでした。
つづく