あなたは自分のことが好きですか? ~絶対的な自己肯定感をもつ為には~②
私は愛されている。
母は絶対的な安心感を与えてくれる。
でも、母にも、誰にも言えない悩みがありました。
それは、父の性的暴力でした。
表向きは円満な家族。
母が大切につくってきた関係性。
私は父から繰り返される行為に、
心身ともに痛みを感じながら、
幸せな家族の関係を壊したくないと思いました。
成長し、父がしていることがどういうことなのか、少しずつわかっていきました。
理解すればするほど、心の痛みと恐怖はとても大きくなりました。
それでも、『たすけて!』って言い出せませんでした。
これは、なんでもない、たいしたことないことだ。
我慢していたらいつか終わる。
私が我慢していれば、
私が言わなければこの関係性は壊れないんだ。
誰も不幸にはならないんだ。
そう思いました。
私は喜怒哀楽の感覚がうすくなっていきました。
感じない方が楽だったからです。
私は父親似でした。
『千ちゃんの笑顔はいいね。お父さんにそっくりで可愛いね。』
少し珍しい名前も父がつけました。
『千ちゃんの名前、お父さんがつけてくれたの?素敵ね!』
顔と名前。
私をあらわす代表的なものが
父親由来だなんて
まるで呪いみたいだ
と思いました。
笑っていたら、
私に起こっていることはバレない。
よくわからないけど、
ニコニコしていたら、みんな喜んでくれました。
だから私は笑顔でいました。
つづく